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栗原電鉄ED351

  先日写真箱を漁っていましたら、1枚の電機の写真が眼に留まりました。撮影データを見ると
(印画紙の裏を見ただけですが)昭和43年8月西武所沢工と書いてあります。
車体形状から東洋電機タイプの45t電機ですので、恐らく三岐のED45か相鉄のED10が入場して
いたものと思っていたのです。所沢工では昭和48年に三岐のED45-7の新製も行っています。
 しかしよく見ると、どうもそれ等よりも少し小型の機関車のように見えます。改めてナンバー
プレートを見るとED351。三岐でも相鉄でも無いようです。ED35ということは35t電機という意味
だとすると明らかに東洋電機標準機よりも10tも小型です。気になって調べて見ますと元東武
日光軌道線で使用されたED611で昭和30年東洋電機製の35t機関車だと判りました。*
東武日光線での貨物廃止が昭和43年ですので時期的にも合致します。所沢工場にて鉄道線
向け改造を施し、同年栗原電鉄ED351(二代目)として移籍された機関車でした。機関車の所有
者は三菱金属工業で有ったようです。
 栗原では、三菱の鉱山廃止に伴い、昭和62年に廃車となっています。

*鉄道ピクトリアル バックナンバー


  写真は西武所沢工場で整備中の栗原電鉄ED351(元東武ED611)     昭和43年8月
栗原電鉄ED351_a0251146_1494041.jpg



  参考ですが兄貴格の相鉄ED13  海老名付近     昭和37年2月 
栗原電鉄ED351_a0251146_1502556.jpg



                      (ブログ内写真・記載内容の転載を禁じます)


お知らせ  以前の記事「所沢以遠複線化と所沢工」一部写真追加しました。
by tetudankai5501 | 2012-04-08 01:55 | 栗原電鉄 | Comments(6)
Commented by ホビぽっぽ at 2012-04-08 11:03 x
栗原は昨年行きました。
線路のほとんどはレールが残ったままで、今にも列車が走ってきそうな雰囲気でした。
若柳は新しい道路ができて構内が分断されています。
所沢工場製のM18は解体されて現存しませんが、ED20型は3両全機、M15、C15など独自の車両や木造貨車(元西武ワフも)が保存されているのは規模の割にうれしいことです。

十和田、長野(屋代線)と地方私鉄の廃止が相次ぎ、時代を感じます。
かつてはこうした中古車両の行き来がありましたが、今後は廃止即廃車になる確率がいっそう高くなるのでしょうね。
Commented by 団塊鉄ちゃん at 2012-04-08 18:47 x
ホビぽっぽ様 ご覧頂き有難う御座います。
 栗原電鉄と言えば、所沢工場とは縁が深かったです。初代ED351は東芝
の西武二代目1形、M181は二代目501形をそのまま2扉18m車にしたような
車輌でした。371形もMc+Tc2両編成で譲渡されていました。
最後は三セク化で気動車運行でしたね。
Commented by つのすけ at 2012-04-09 21:58 x
台車が国鉄の電気気動車キハニ36450のものらしい、という話を聞いたこたろがあります。
ED351は廃車後、個人に引き取られて保存されている、という話も聞いたことがあります。
Commented by 池袋の小学生 at 2012-04-09 22:51 x
所沢車両工場 趣味誌では 古い工場の掲載がありましたが、近代的
な陣容だった事がわかりました。 床はレンガ敷きが残っていたのでしょうか? 私的にはEDより 積み上げられたTR11?の方が気になります。 所沢工場の画像が有りましたら ご紹介お願いいたします。
Commented by 団塊鉄ちゃん at 2012-04-09 23:13 x
つのすけ様 何時も有難う御座います
 ED351の台車、TR25相当でしょうか。電車型だと思っていたのですが、
その様な経歴だったのですね。ありがとう御座います。
 個人の方で一台丸ごと保管とはすごいですね。35tも有るので運搬が
大変そうです。
Commented by 団塊鉄ちゃん at 2012-04-09 23:24 x
池袋の小学生様 今晩は。 ご覧頂きありがとう御座います。
 所沢工場は一度訪問しただけなので余り撮っておりませんが、
今度纏めて報告しようかと思います。
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