JR西日本可部線延伸工事が完成、3月4日ダイヤ改正を期に可部~あき亀山
間1.6Kmが開業しました。
山陽本線を分岐し可部線に渡る「あき亀山」行 785M 横川
各写真はクリックで原寸となります
あき亀山駅を出発する広島行列車800M。
782M
河戸帆待川駅から終点あき亀山に向かう775M。
14年振りに踏切を列車が通ります。791M
延伸開業への概要です。
可部線は広島市内の山陽本線横川から可部に至る延長15.4Kmの電化単線
路線です。可部から先、三段峡迄46.2Kmは国有化後に単線非電化路線とし
て延伸工事を行い昭和44年7月に全線開通、総延長61.6Kmとなります。
さらにその後戦前から計画の有った山陰連絡線として浜田までの延伸計画が
具体化、三段峡から浜田に向けた「今福線」の工事が昭和49年から鉄建公団
によって開始されますが工事開始6年後の昭和55年国鉄再建措置法の制定に
より遇えなく工事中止で凍結となります。
JR化後も可部以遠の区間は非採算路線との理由から廃止が検討され、最終的
に平成15年11月に廃線となります。
その後広島市域の可部地区拡大に伴い、可部河戸地区までの廃線区間電化
再開の要望が地元で再燃、広島市の協力のもとJRへの協議を継続、その結果
平成25年に広島市とJRとの間で廃線の一部区間復活で合意決定となります。
幸い河戸地区まで線路はそのまま存在していたので、路盤整備のうえ線路の
再敷設が行われています。
延伸区間延長1.6Kmで途中駅「河戸帆待川駅」、終端駅「あき亀山」の2駅
が延伸と共に3月4日から開業しました。終点の「あき亀山」駅南側には広島市
立安佐市民病院の部分移設計画があり2022年開設予定(市広報)だそうです。
可部線延伸区間
写真下が「あき亀山駅」。中央に「河戸帆待川駅」。あき亀山駅南側(写真右側)の空地
一帯に新安佐市民病院が建設される予定です。
あき亀山駅
あき亀山駅構内 列車は800M
795M到着です。
河戸帆待川駅
同駅前のモニュメント
同駅前の案内板
全国に数ある廃線路線ですが、一部とはいえ唯一復活が実現した可部線延伸区間です。
可部線太田川橋梁 もう直ぐ土筆が生えて来ます。 792M 113P-07 2017年3月4日
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