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西武拝島線開通の頃


                       拝島線試運転前  第4種踏切    昭和43年4月
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今回は、再び西武線の昔話です
 拝島線は昭和43年5月15日にそれまでの玉川上水終点であった上水線を国鉄拝島駅まで延長して
開業した路線で、西武秩父線開通の1年5ヶ月前でした。
 拝島線の敷設経緯は複雑で、まづ(本)小平・萩山間が昭和3年多摩湖鉄道小平線として開業。
次に小川・玉川上水間が昭和25年開業。更に昭和37年萩山・小川間が開通。(一部旧ブリジストン
工場線利用)。この時から小平~玉川上水間を上水線と呼称。新宿線から直通運転開始となります。
当時の直通列車の大部分は、玉川上水・多摩湖行きの併結運転で、萩山で解放・連結が常態化
していました。
 昭和43年5月、玉川上水・拝島間が開通。これを契機に小平~拝島間を拝島線と呼称します。
昭和54年青梅橋駅を東大和市に改称。同58年玉川上水・西武立川間に武蔵砂川駅が新設されます。
拝島線開通に当たっては、拝島駅直前に、米軍横田基地への貨物引込み線と平面クロスすることから、
運転開始に当たっては国鉄側から必ずATSを設置するよう要請があり、西武が拝島線については
開業当初からATSを使用することとし、その為に当時ATS設置車が701・801系等4連口新車から
順次施工中であったので、優先的にこれ等の車両を用いて運転されました。従って開業当初は特に
日中などは輸送力過剰状態を余儀なくされましたが、2連口にもATS設置が進むと日中は次第に
に2両編成車の運用が増えて来たと言う経緯がありました。


                          (各写真はクリックで原寸となります)
拝島線開通翌日  拝島駅に進入する701系   昭和43年5月16日
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西武拝島駅  昭和43年5月16日
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西武立川を出発する拝島行  昭和43年5月16日
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西武立川~拝島間  昭和43年5月16日
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同上区間にて      昭和43年5月16日
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同区間にて    1462+425      昭和43年5月16日
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未だ武蔵砂川駅は在りません。  昭和43年5月16日
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開業祝賀モール  西武立川と拝島西武口      昭和43年5月
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以下は拝島開通以前の玉川上水止まり時代です。

   玉川上水・多摩湖行併結 311系 330+1329 花小金井~小平  昭和39年10月
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   上水線玉川上水行き  311系 1332+321  青梅橋付近 昭和37年9月
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   上水線西武新宿行き  311系 335+1336 萩山駅  昭和37年9月
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   上水線西武新宿行き 451系 1440+459 青梅橋駅   昭和37年9月
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玉川上水駅側線に留置されていた、ホキ81形83。同型でホキフも有りましたね。
 昭和43年5月16日
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            (ブログ内掲載の写真・記事等の転載はお断りします。)
by tetudankai5501 | 2012-01-22 22:53 | 西武鉄道 | Comments(8)
Commented by 池袋の小学生 at 2012-01-23 00:36 x
毎度、貴重な画像を拝見できて嬉しいです。
確か、拝島線開通の記念乗車券が販売されていました。
図柄については記憶が定かではありませんが、コスモスの咲く築堤を
走る 701系・・・だったと思います。
 玉川上水駅と言えば、踏み切りの西側に西武運輸倉庫があり、
安比奈線の砂利取り線で活躍した旧帝国陸軍鉄道連隊のEコッペル・川崎Eタンク等が保管されていました。
見学も守衛さんに了解を頂ければ簡単にお邪魔できた時代でした。
ボイラーには、A&Cのメーカーズプレートもそのまま残っおり、独特の5軸駆動の600ミリゲージの蒸気機関車達を見学できました。


毎度、小学生の雑木林の中の思い出でした。

Commented by 団塊鉄ちゃん at 2012-01-23 02:22 x
池袋の小学生様 お世話になります。
玉川上水にその様なナローゲージーの機関車が居たことは知りませんでした。私が玉川上水に行ったのは、拝島線開通の翌日でした。当時は良く宗教団体臨時電車が運転されていたのを覚えています。
当日同駅に留置されていたホキ81形の画像を加えて置きます。
Commented by クハ1150 at 2012-01-26 14:05 x
こんにちは。貴重なお写真をいつもありがとうございます。
拝見するのを楽しみにしています!
玉川上水の車庫ができるまでは、臨時ホーム(屋根なし)が残っていましたね。機回し用みたいな渡り線が車止め側にあって、なんやらトワイライトな雰囲気がありました。ホキ83の後方の建物、自分が知る限りでは使っていませんでしたが、見覚えがあります。また551や571がよく休んでいましたね。
ところで質問なんですが、311系はちょうど拝島線開通のころを境に池袋線にほぼ集結したようですが、このATS使用開始と関係があるのでしょうか?
Commented by 団塊鉄ちゃん at 2012-01-26 17:31 x
クハ1150様
 ご質問の件ですが、その時期に池袋線に集結したかどうか、明確には判りませんが、
ATS設置は801、701、601系等比較的新しい4連口から始まり、次に411系、その次が
在来車という順序だったと思います。従って拝島線運用車はATS設置車必須だった為
一時的に池袋線から、ATS設置済車を移動させ、変わりに新宿線の311・371系等未設置車を
池袋線に持って行った可能性は有ると思います。
Commented by クハ1150 at 2012-01-27 10:09 x
おはようございます。いつも狭い視点での質問にもお答えいただき、ありがとうございます(汗)。
玉川上水駅の改良、車庫の設置、モノレールの開業とこの20年くらいでほんと大きく変わりました。ただ小平市のごみ焼却場付近の雑木林が残されているのが嬉しいです。
Commented by 団塊鉄ちゃん at 2012-01-27 12:16 x
クハ1150様 いつもご覧頂き有難う御座います。とても励みになります。

 拝島線玉川上水付近、Googleの写真で見るとすっかり市街地化していますね。
当時モノレールなど思ったことも有りませんでした。ただ西武立川駅前だけは
空地が目立ちますね。何か計画があるのでしょうが、現状は昔と余り変化が
無いような感じです。
Commented by 風旅記 at 2019-06-25 16:46 x
こんにちは。
今の沿線の様子からは想像もつかないような長閑な風景ですね。冒頭のお写真の、警報機や遮断機のない踏切が新線に設置されていたのも興味深いです。踏切が原則設置できない今とは、隔世の感があります。
モノレールが上空を通り、住宅がどこまでも広がっている今の風景、想像もつかなかったのではないでしょうか。西武立川駅前の静かさだけが、お写真の当時を今に伝えているのかもしれません。
いつか、改めてこの路線を訪ねて沿線の風景を見比べてみたくなりました。
風旅記: https://kazetabiki.blog.fc2.com
Commented by tetudankai5501 at 2019-06-26 12:21
> 風旅記さま
 ご覧いただき有難うございます
西武拝島線も開業以来51年経ちました。開業前の上水線の頃は小川駅の
西寄りの側線から単行の151形が上水の間を行き来していました。
小平から小川間のルートはかなり無理やり感が有り、平面クロスが3カ所と
急カーブの連続でこれは現在も解消されずに輸送上のネックですね。
当時は延伸沿線には何も無く本当に閑散としており何の為の新線かと疑問
でした。
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