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オーバーラップ

501系(初代)以降の西武車の進化は概ね下図の如くなろうかと思いますが、面白い
ことに車体と装備品がオーバーラップしながら進化して来た事が明らかです。
2000系以降は意図的に過去の流れを断ち切ろうとした訳ですから、形態的に大きく
異なりますが、少なくとも湘南形と切妻形は互いに密接に絡みながら進化しています。

湘南形  501(1代目)→501(2代目)→551→601→701→801→101→N101→3000
                          ↑          ↓   ↑
切妻形     (401)    →     451   →    411→423     (571)

貫通形                                           2000→N2000→9000  


 説明は蛇足かも知れませんが、一応時系列に記述してみます。

501(初代)  初の新造車で湘南形2枚窓。モハ17m、サハ20m半鋼車。
         足回りは流用TR22,25系。後に2代目に台車を譲りDT10に。
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501(2代目) 初の全鋼製車体を採用。軽量化にも留意。モハも20mに。
         貫通路は広幅、足回りは初代501系から流用。
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451系     国鉄101系を模した切妻形態。初の両開き扉だが、3扉は踏襲。
         貫通路は狭幅、足回りは国鉄車発生品流用。
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551系     501系湘南形正面と451形側面を融合。正面2枚窓中桟細幅化。
         貫通路は再び広幅化。グロベン、アルミハニカムドア、ファンデリア
         4基に増設(従来は2基)。形式標記を切り抜き文字に、自動ワイパー
         装着等が新しい試み。
         初の電連採用するが、足回りは発生品の流用。561編成でレジン
         シューの試用。その後荷電を除く全車に採用。
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601系     車体は551系と基本構造は同じ。側扉は鋼製に戻る。
         ファンデリアを廃止し、扇風機8基に。
         初のカルダンドライブ採用。国鉄型DT21台車採用。発電制動
         無し。クハの台車は従来と同様流用TR11A。
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701系     車体を大幅に変更。正面2灯SUS板張付け、側面均等割独立窓。
         側扉は改良型アルミハニカムドアを再び採用。
         足回りは、601系と同一。後年クハ台車のFS072化。
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411系     2両増結用。車体は正面451形、側面701系の折衷形。 
         足回りは再び、吊り掛け流用品に戻る。後年FS40化。
         423以降は、車体洗浄効率化の為、半張上屋根化。
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801系     701系の増備車。側面車体形状は423以降の半張上屋根踏襲。
         クハ台車のFS067エアサス化で初の完全新車となる。
         赤電最終形式。
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101系     801系の車体構造をほぼ踏襲。車体塗色を新系列を意識して
         黄色ベースに変更。側扉はSUS製内外共無塗装が新鮮だった。
         足回りは在来車との併結は考慮しない為、大幅に変更。秩父線開業
         に備え150Kw主電動機、抑速付発電制動HSC-D初採用。
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by tetudankai5501 | 2012-02-02 02:22 | 西武鉄道 | Comments(2)
Commented by 清68 at 2012-02-06 00:52 x
各形式、同じように見えて細部が微妙に違っているのが、興味をそそりますね。車体外観の違いとしては、
靴摺り:451は板金、551(以降)は鋳造品
客ドア:451、601は鋼製、551、701、411、801はアルミハニカム
客窓 :451、551、601は2連窓、701、411、801は独立窓
床高さ:451、551、411は1160mm、601、701、801は1190mm
このため、
・同じ車体の701と411だが連結すると段差が出来る。
・同じ顔の551と601だが、551の方が車体が低い位置になるため、連結器部分の欠き取り位置の高さが551の方が深くなり、表情が違う。

さらに、
101は台枠厚さが約200mm、801以前は約170mmなので、101の方が車体裾が下がり、ヘッドライト、飾り帯、ステップはこれにあわせて下がっている。同時に連結器欠き取りは551同様深くなっている。
結果、顔が下方に面長となって、701や801を黄色くした場合とは表情が異なっています。
赤電にした101が微妙に雰囲気が違ったのもこのためですね。
Commented by 団塊鉄ちゃん at 2012-02-06 03:51 x
清68様 いつも御覧くださり有難う御座います。

 車両の細部に渉り良く研究されておられ頭が下がります。床高さ、吊り掛けとカルダン車
では30mmの相違が有ったのですね。道理で後に551と1651が編成を組んだ時に床高さ
が違うのに違和感を覚えていましたがそのような訳だったのですね。
連結面の切欠き深さが701系と101系で違うのは、台枠厚みの相違が原因だったのですか。
前に、「黄色い電車」の項で101系と701系の正面写真を並べた時、何で切欠き深さが違うのか
不思議に思っていましたが、これで理解できました。色々お教え頂き有難う御座います。
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