久しぶりの西武電車です。 ![]() 西武の赤電は昭和35年から始まりました。501系の塗替が最初で次いで 451系481~(後に改番475~)が赤電で新製されました。 551系は昭和36年デビューですので、最初の新製赤電形式で、501系共々 鼻筋の通った湘南形2枚窓車は新鮮に感じたものでした。 最初のカルダン車601系は昭和37年末の登場ですので、丁度釣掛車から 新性能車に移行する時期と重なります。 今回は、赤電時代の台車を振り返ってみます。 (各写真はクリックで原寸となります) TR-14(DT-10) ![]() 601系が登場するまで西武は全てHL制御の社型を除き、国鉄型CS5系の 制御装置を流用した旧性能車でしたから、その台車も全部旧車からの流用 でした。搭載電動機はMT-15が標準ですが、他の電動機も有ったようです。 TR-14は旧院電木造電車の標準台車ですから、起源は明治時代からですが 「西武標準台車」として、501系と401系(63系4扉)を除く殆んどの電動車が履 ていました。コロ軸受けに改造されたのは、451系の474以降からで、後に20m 車は全てコロ軸に改造されます。 主な使用形式 311・351・371・411(当初)・451・551(当初)・571(当初) 553 昭和36年12月 保谷 ![]() 575 昭和44年1月 小手指 ![]() TR-11 ![]() 601系が登場しても制御車は台車の新製が見送られましたから、結局クハ1701 型までこの台車が用いられました。 1701型のエアサス化は101系登場直後の昭和44年から始まります。従って昭和 43年にクハ1801が登場するまで、西武の付随車の全てがTR-11(TR-12)を履いて おりました。(1401は一時期TR-23でした。) 主な使用形式 上記1401・1801を除く付随車の全て。 613F 昭和43年12月 上石神井 ![]() 1330 昭和43年12月 小手指 ![]() 新車も旧車も皆TR-11でした。 TR-21(DT-11) ![]() 旧鉄道省モハ30形以降の鋼製電車からTR-14に変わって製造された形式です。 TR-14同様イコライザー式台車ですが、型枠が形鋼から板枠に変わっています。 西武では、最終的にMT-30を用いる501型などに用いられました。 主な使用形式 351(501系発生品) ・501(518~530)・551(559,560) 519 小手指 ![]() TR-25系(改造空気バネ台車)(DT-12) ![]() ![]() 軸バネ式のDT-12の枕バネを板バネから空気バネに改造した台車で、501系の 501~517がこれを履いていました。当初初代401形で試作され、後に再度改造の 後、その2両分が501系に流用されています。 DT-12の軸距は2500㎜ですが、西武には2450㎜の物があり、恐らくこれはモハ 221形が履いていた台車(10両分)ではないかと思われます。上信電鉄譲渡の451 に現存します。 主な使用型式 401(初代)・501(501~517) 401 昭和41年 萩山 ![]() FS-342(DT-21) ![]() 昭和37年末に登場した西武初のカルダン駆動車から採用された国鉄標準台車 DT-21の西武版です。西武ではこれに当時最新の電動機MT-54同等品を搭載し 2M2Tの新性能車を量産しました。 在来釣掛け車との併結を考慮したため、電制は見送られレジンシューによる空 制のみですが、同時に在来車も全てレジンシューに改め統一されました。 この台車は結局601・701・801と赤電新性能車の全てに採用され、総勢120両分が 製造されました。西武時代には全て中間電動車用で先頭車に用いられた事はあり ません。 西武廃車後は車体ごと譲渡は、流鉄・上信・伊豆箱根・三岐があり、台車のみ譲渡 は西鉄・北陸です。近江に行った801系は結局倉庫代わりに使用され走ることは有 りませんでした。 使用型式 601・701・801 614 昭和43年12月 上石神井 ![]() FS-067 ![]() 昭和43年に登場した801系の制御車1801型に採用されたインダイレクトマウント型 の西武初の新製エアサス台車でした。モハ801型には採用されず、FS-342がそのま ま使われました。801系製造時にはTR-11も枯渇し将来の付随車台車交換も視野に 入れた設計のように思えましたが後の1701型の台車交換は結局101系の1101型と 同型のFS-072で全車置き換えられ、FS-067は軸距を2450㎜に拡張してTR-14置換 用のFS-040の設計に生かされました。 使用型式 1801 1809 昭和43年12月 小手指 ![]() FS-040 ![]() 上記FS-067を釣り掛け電動機が収容可能な軸距離に延長したDT-10などの旧台車 置き換えを目的に製造された形式で、411、551、571系や1651,1551等の付随車 にも用いられました。後に近江鉄道に集約され旧型台車の置き換用となりました。 FS-072 ![]() 昭和44年に登場した101系列から採用されたダイレクトマウント型のエアサス台車 です。上にも書きましたが701系の1701型は後に全て当台車に置換えられました。 車体と台車をボルスタアンカ連結する改造を伴うダイレクトマウント型を採用したの は101系量産による台車種類の統一を考慮したものと思われます。 使用型式 1701 779F 昭和44年12月 東吾野~武蔵横手 ![]() (写真再掲載が多く申し訳け有りません) (ブログ内掲載写真・記事の転載及び現業問合せ等はご遠慮下さい。)
by tetudankai5501
| 2014-04-13 21:08
| 西武鉄道
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Comments(8)
こんばんは。新品のFS342が素敵です。
TR11は本当にたくさんありましたね。所沢工場に積んである膨大な残骸を見たときは驚愕しました。 それと、ブレーキシューですが、赤電は青色、101系はピンク色に色分けがあったのを覚えています。電制の有無でなにか配合が違うのかもしれません。
赤電時代の台車から 拝見いたしました。
旧国の修理車から始まる省型台車ですが、400両越す車両が 少数の台車形式で整備されていた事に西武イズムを感じます。
清68様 こんにちは
昔601系が登場すると知った時、これで中古台車から訣別できると 期待しましたが、出てきた現車を見て唖然とした記憶があります。 クハのTR-11はしっかりコロ軸に改造、しかも足回りは明るい灰色 なのでこれは仮台車ではなく本気なのだと大いに落胆したのが昨日 の事のようです。 レジンシューは551最終編成で実用試験を行い、601系は空制だけで 登場しましたが、制動音が静かになったのが印象的でした。レジンの 焼ける臭いも701Grの特徴でした。 制輪子に色分けが有ったのは気付きませんでした。仰るような仕様の 相違が有ったのかも知れません。
池袋の小学生様 こんにちは
西武赤電の台車は1801が登場するまで全てのクハ・サハがTR-11を 履いていたことは、その経営体質を如実に現わしていましたね。 電車はとりあえず走れば良し、乗り心地は二の次と言う感覚でした。 でも不思議なことに同じTR-11でも車両型式によって乗り心地が大いに 異なりました。 高性能化後も殆んどの車両がFS-372系になった時期がありましたが、 これにもやはり西武イズムを感じますね。 話変わりますが、広島のJR電車の殆んどが今だ115系なのですが、 その台車はDT-21、モーターはMT-54と当時の西武601・701と同じ なのです。乗車して眼を閉じれば其処には往時の西武線の世界が 拡がります。
こんにちは。
FS-067台車、懐かしいですね。20組しか製造されず、電動車対応のFS-367が製造されなかったのは残念です。個人的には乗り心地もFS-072より好きでした。やはりこの台車がFS-40に継承されていたんですね。FS-40も乗り心地が良く好きでした。 FS-342台車の他社への単体譲渡は、伊豆箱根鉄道にも行われました。2003Fと2004Fはこれにより新性能化され、元クハ1701形のFS-072→FS-342T化にも使用されています。
1005-1006-2003様
コメントありがとうございます。伊豆箱根忘れていました。貴殿の H/Nの電車も701系の足回りに履き替えてカルダン車に変身しまし たね。501系もDT20やDT17に替えていました。 801系はモハがDT21のままで残念でしたが、妙に西武らしいなあ と感じたものでした。 FS-067は軸距離2100㎜、FS-072は2200㎜でしたから1801型の足 周りの方がより引き締まって見えました。
701系から801系に継承する段階で、クハ用にDT21Tが考えられなかったのか不思議です。1編成台車が一系統だとすっきりしますけれど。451系以降の赤電にDT21が製造時、国鉄101系の真似といういきさつもあり、似合うのは当然で。なお、西武の組み合わせは、MT54は1:5.6のギャ比でここは国鉄101系の通りです。
> 練馬のさかいさんさん
801系はモハもエアサスで登場かと期待しましたが、701系を踏襲したのは残念でした。 FS367を見てみたかったです。西武では結局先頭車がDT21Tを履くことは無く譲渡先の 近江や三岐などで実現しました。
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