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復刻 東急7000系登場の頃

 



東横線渋谷駅にて昭和37年



唐突ですが、今回は昭和37年頃の昔話です。



1962年(昭和37年)1月東横線に国内初のオールステンレスカーが登場しました。
バット社との提携で製作された話題の新車ということでデビュー最初の編成
を見たいと、渋谷駅に向かいました。

駅改良中の東横線渋谷駅で待つこと暫し、新車7000形を初めて目にしました。
切妻に近い正面や車体裾が直線では無く不揃いで車体には細かなビートが入り
又台車は奇妙なディスクブレーキのパイオニア形等、日本では馴染みのない
アメリカンな形態に驚きました。
が乗車してみると静かな走行音や浮遊感を伴う乗り心地等近未来の電車を実感
することになります。
幼年の頃から西武線沿線民でしたので、カルダン車が当時皆無で大正時代の走り
のセミ新車を社是として造り続けていた会社の電車しか知らない自分は最新の車両
技術に驚嘆しました。帰途西武線池袋から乗車した501系の何とも重い乗心地に
改めて落胆したことを今もって鮮明に記憶しています。(笑)
西武線に初のカルダン車が投入されたのは、その年の暮れでした。




2年後のオリンピックに向け、4線4面改良工事最中の東横線渋谷駅
この改良工事で例のカマボコ型屋根のホームになります。
車両はデビュー直後の7001号編成。見慣れぬ新車に視線が集まります。
昭和37年(1962年)1月 東横線渋谷駅

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当時の西武池袋線 501系521F池袋行き
昭和37年迄は全車吊掛車。車体は自社新造ですが足回りは旧省線電車と同等の古めかしさでした。
昭和37年 江古田駅


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by tetudankai5501 | 2022-10-30 13:20 | 東急電鉄 | Comments(2)
Commented by sy-f_ha-ys at 2022-11-08 20:11
東急7000系、私の子供の頃はまだ日比谷線直通の車両として走っていました。この頃私が頻繁に利用していた西武新宿線の主力車両だった、701系・801系・401系などと比べても車内もとても洗練されていて、とても感動した記憶があります。ディスクブレーキ?の音も独特で、昭和50年代後半でも別世界の電車のように思えました。
隣に停まっている5000系も素敵なデザインですね。目蒲線に乗りに行った記憶があります。それと建築ファンとしては奥に写る東急百貨店の姿にも見入ってしまいました。貴重な一枚、とても楽しませていただきました。
Commented by tetudankai5501 at 2022-11-09 01:26
> sy-f_ha-ysさん
今晩は
東急7000系は多くの車両が地方で今だ活躍しています。
やはりステンレス車体のメンテナンスフリーなところが買われて
いるのだと思います。
ただパイオニア台車は雪に弱いということから北陸鉄道では
西武701系の廃台車DT21に履き替えたのは奇遇です。
当時の渋谷駅周辺は東急会館と百貨店以外にはビルも少なく
て空が広かったことが実感できますね。
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